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2016年1月29日 (金)

甘利氏辞任会見でも露呈したマスコミ記者の及び腰

                                 2016129日  上出 義樹

 週刊誌が報じた口利き疑惑

週刊文春の報道で口利き疑惑の渦中にあった甘利明経済再生相が128 日夕、内閣府での記者会見で辞任を表明した。大方の予想に反しての辞任に、まさか「潔いよい」などと同情したわけでもあるまいが、「政治とカネ」の問題に関わる疑惑を厳しく追及する姿勢がまるで感じられないマスコミ各社の記者たちの生ぬるさには、憤りを通り越してあきれるしかなかった。


記者クラブ加盟メディアの記者は手心を加えた質問ばかり

テレビでも中継された会見で甘利氏は、金銭授受を認める一方、口利きについては否定。この日辞表を提出した2人の秘書が不適切な処理をしたことを強調するなど、自分はまるで被害者であるかのような説明を行った後、秘書への監督不行き届きがあった以上、閣僚を続けるのは「政治家としての自分の美学に反する」と、大見栄を切っているのである。

本来なら記者たちが、議員を辞職しない理由のほか、前時代的な金権体質や金銭感覚、訴追の可能性などを厳しく問いただして然るべきだが、質問者7人のうち6人までを占めた記者クラブ加盟の新聞やテレビの記者は、甘利氏との親密さを窺わせるように手心を加えたような質問ばかり。わずかに記者クラブ非会員の独立系メディアの記者が「大臣は本当に50万円を内ポケットに入れていないのか」「(甘利)事務所の日ごろの金銭管理がずさん過ぎないか」などと疑惑に切り込んでいた。


企業献金や政党助成金にも厳しくメスを

(

たまたま前日の27日に、英国在住のジャーナリスト小林恭子(ぎんこ)氏

)

日本記者クラブで講演し、権力に従順な日本のマスコミ権力から情報むしり取る英国メディアとの姿勢の違いを比較していたがこれからでも遅くはない。マスコミ各社には、刑事訴追もあり得る甘利氏の口利き疑惑徹底追及と併せ、企業献金の禁止や政党交付金(助成金)の廃止なども視野に、政治とカネの問題にしっかりとメスを入れてもらいたい。


(かみで・よしき)北海道新聞社で東京支社政治経済部、シンガポール特派員、編集委員などを担当。現在フリーランス記者。上智大大学院博士後期課程(新聞学専攻)在学中。

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