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2017年3月15日 (水)

入室禁止の取材規制に抗う経産省担当記者たち

2017315日 上出 義樹

安倍晋三政権に及び腰の新聞やテレビの記者が多いなかで、今回は経産省の異様な「取材規制」に抗(あらが)う記者たちにスポットを当てたい。


 世耕経産相が執務室の施錠を指示

同省では世耕弘成経産相の指示で227日から、庁舎の管理が一気に強化された。同日付の拙稿にもあるとおり、「情報管理の徹底」を名目にすべての部課の執務室を日中から施錠。それまで出入りが自由だった報道各社の記者たちの入室が禁止され、取材の場所は各階の面談スペースなどに限定されてしまった。


 施錠の撤回を求める記者会とにらみ合い状態

それから2週間。同省担当の記者クラブ「経済産業記者会」は313日、世耕氏に施錠措置の撤回を求める2回目の申し入れを行った。記者会の幹事社などによると、入室の禁止で職員との接触機会が激減するなど、事実上の取材規制になっているという。しかし、世耕氏は、私も参加した翌14日の会見で、記者と幹部職員の懇談を増やすなどの代替え措置を示した上で「施錠はやめない」と明言。記者たちとのにらみ合い状態が続いている。


 連携して閣僚に物申すケースは珍しい

日付は前後するが、特に、3日の会見では記者が次々に質問し施錠の撤回を迫った。全国紙が「情報開示も施錠するのか」(3日付の産経「主張」)などと、世耕氏の今回の指示をこぞって批判したことも後押しになっているようだが、記者たちが連携して閣僚に抵抗するケースは最近では珍しい。他省庁の記者たちも、もっと閣僚に物申してほしい。

 

(かみで・よしき)北海道新聞社でシンガポール特派員、編集委員などを担当。現在フリーランス記者。上智大学メディア・ジャーナリズム研究所研究スタッフ。新聞学博士。

 

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