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2017年7月31日 (月)

野党共闘に消極的な民進党幻想と迷走

2017731日  上出 義樹

 

安倍暴走政治の退場を求める絶好のチャンス

稲田朋美防衛相の辞任劇などで安倍晋三政権がさらに混迷を深めるなか、野党第一党の民進党がいま最も力を入れるべきことは、安倍政権批判の受け皿になる野党共闘の強化である。共産党の排除を志向する連合などに気兼ねしていては、安倍政治の退場を願う国民に背を向け、絶好のチャンスにもかかわらず民進党自体の迷走が続くことになろう。

 

 党首の交代だけでは望めない支持率の回復

7月27日に突然、辞任表明した蓮舫氏に代わる同党の代表選が動き出している。主な代表選候補として前原誠司元外相や枝野幸男元官房長官らが出馬の意向を示しているが、10㌫に届かない同党の支持率が、党首の交代だけで急上昇するとは考え難い。民進党単独では安倍政権批判の受け皿にはなり得ないにもかかわらず、蓮舫氏ら歴代の党幹部は、野党共闘について問われると、「4党間でできる限りの協力を」と言う一方、原発再稼働反対などでは言葉を濁すことが多い。とくに、野党共闘に前向きな共産党との連携には、慎重な姿勢を崩さない。

 

連合を含め保守勢力が最も喜ぶのは民進・共産両党の分断

野党共闘へのこうした消極的な対応の背景には、政権再奪取という非現実的な「幻想」のほか、協力関係にある右派の労働団体・連合への配慮が色濃く見られる。改憲問題を含め、安倍政権との対決方針を明確に示すことができないでいるわけだが、政府与党や財界、保守系メディアなどを最も喜ばせるのが、民進党と共産党の分断である。そんなことにならないように、民進党の関係者は肝に銘じてほしい。

 

(かみで・よしき)北海道新聞社で編集委員など歴任。現在フリーランス記者。上智大学メディア・ジャーナリズム研究所研究スタッフ。

 

 

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