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2017年8月16日 (水)

侵略を反省しない安倍政権に慰安婦像批判の資格なし

2017816日  上出 義樹

 

戦没者追悼式で5年連続、首相から「深い反省」の言葉なし

政府の主催による815日の全国戦没者追悼式で案の定、安倍晋三首相は5年連続、アジア諸国などへの日本の侵略に対する「深い反省」や「哀悼の意」を口にしなかった。「アジア」や「侵略」のキーワードがない一般的な表現ながら、天皇から3年連続で「深い反省」の言葉が聞かれたのが、せめてもの救いだった。首相は2年前の「戦後70年談話」でも、自らの言葉では日本が誤った戦争をしたとの歴史認識は示さず、過去の談話などを引用した継ぎはぎだらけの誠意を欠く「反省」や「おわび」の言葉が並んだ。

 

安倍政権の閣僚は「侵略」を口にするのがタブー

政権のトップに就く前から、「東京裁判」を「勝者の裁き」などと一貫して非難してきた安倍首相は、日本がアジア諸国を侵略した歴史的事実をいまだに認めたくないのであろう。今回の戦没者追悼式で、そのことがあらためて示された。首相だけでなく安倍政権の閣僚たちは、私が記者会見などで岸田文雄・前外相ら何人かに質問した限り、だれ一人として自分の言葉で「日本はアジア諸国を侵略した」と語ったことはなかった。同政権では肉声で「侵略」を口にするのがタブーになっているらしい。

 

韓国で新たに登場する慰安婦像や徴用工像への日本側の批判も説得力なし

一方、いま韓国では新たな慰安婦像や徴用工像が登場していることに対し、日本の政府や右派系メディアが「政府間の合意に反する」などと批判している。しかし、自らの侵略行為を今なお認めようとしない日本側に、果たして韓国を批判する資格があるのだろうか。

 

(かみで・よしき)北海道新聞社で編集委員など担当。現在フリーランス記者。上智大学メディア・ジャーナリズム研究所研究スタッフ。

 

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